2年前に開かれた岸田総理の就任を「祝う会」をめぐり、政治資金規正法違反の疑いで有権者からなる市民団体などから告発されていた岸田総理ら4人について、広島地検は9日、全員を不起訴処分としました。
市民団体が提出していた告発状によりますと、2年前に開かれた「総理就任を祝う会」が、実際は岸田総理の後援会が主催する「政治資金パーティー」だったと指摘。その上で、後援会は岸田総理の自民党支部に収益の一部を寄付したにもかかわらず政治資金収支報告書に記載していなかったなどと主張していました。
広島地検は9日、岸田総理など4人について全員を不起訴処分としました。このうち、岸田総理は「告発事実を認定すべき証拠が無いことが明白」とし「嫌疑なし」。後援会の代表者などほかの3人については「告発事実を認定するに足りる証拠が無かった」とし「嫌疑不十分」としました。
広島地検は、「捜査を終結させた」としています。