8月24日夜、山梨県北杜市内で1時間に100mm以上の猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が3回相次いで発表されました。
3回相次いだのは山梨県内で初めてで、土砂崩れや浸水などの被害が出ました。

視界を遮るほどの猛烈な雨…。

気象庁は1時間に100mmから120mm以上の雨が降ったとみられるとして、午後7時30分から午後10時までに記録的短時間大雨情報を山梨県北杜市中部に3回発表しました。
この情報は数年に一度あるかないかの大雨に発表されるもので、3回相次いだのは山梨県内で初めてです。

北杜市民:
バケツをひっくり返したような雨がザーッと降ってきて、すぐ止んだように聞こえたが全然止んでいなくて。
山梨県北杜市では雨による災害も。

雨宮希成 記者:
この先で土砂崩れが発生し通行止めとなっています。


県道11号通称・八ヶ岳高原ラインでは土砂崩れの影響で北杜市長坂町から大泉町にかけて通行止めとなっています。
復旧の目途は立っていません。

また、8月24日夜、北杜市には土砂災害警戒情報が出され、市は避難所を開設。
一時、5世帯10人が避難しました。

避難所に自主避難した 松村修さん:
川が氾濫したんですよ。すぐにこちらの支所の方に避難させていただきました。

自主避難した北杜市大泉町に住む松村修さん。

松村修さん:
家の方が心配になりますので…これからちょっと行ってみますか?
土砂災害警戒情報が解除され、避難所から車で15分ほどの自宅へ戻ると…

松村修さん:
川で流されてきて。ここ越水しちゃって。

自宅の横を流れる川は増水し濁流となっていました。

松村修さん:
ここ流された。

記者:普段どこにありますか?
松村修さん:ここにある。
家の宅配ボックスが流され…

松村修さん:
床上浸水だよ。
自宅の中は床上浸水の被害がありました。

また、JR小海線は線路内に土砂が流入したため8月25日、小淵沢から野辺山の間が終日運休となりましたが、26日は始発から通常運転を予定しています。
甲府地方気象台は、引き続き土砂災害に注意するよう呼びかけています。