夏休み中の中高生たちが本番さながらの模擬裁判を体験しました。
「それでは開廷します」
東京・世田谷区の国士舘大学に設けられた、本物そっくりの法廷に集まった中高生たち。
被告が会社の同僚を包丁で突き刺したという殺人未遂事件を題材に、裁判官や裁判員、検察官、弁護士役に分かれ、模擬裁判に臨みました。
検察官役の生徒
「どこを狙って包丁を振り回したんでしょうか?傷をつけてしまったことは、当時、認識していましたか?」
被害者の傷が深かったことなどから、被告に「殺意があった」と判断する検察官役の生徒の主張に対し…
弁護士役の生徒
「威嚇および自己防衛のために手に持った包丁を横に振った。近づいてきた被害者に包丁が刺さってしまったという状況にすぎません」
その後、裁判官と裁判員役の生徒たちは検察官役の主張を支持し、実刑判決を下しました。
検察官役の生徒 賀須井琴美さん(17)
「すごく楽しかったです。法曹になりたいという夢は、より強固になった」
この模擬裁判を主催した団体の熊田弁護士は、「司法の世界を知るきっかけになれば」と話しています。
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