去年3月に避難指示が解除された福島県浪江町津島地区の復興拠点にある駐在所が、31日、再開しました。警察官が常駐するのは、13年ぶり。40歳の巡査長が、抱負と地域への思いを語りました。
涙で声を詰まらせる、一人の警察官。31日から浪江町の津島駐在所に勤務する、宮下銀次巡査長(40)です。
原発事故で帰還困難区域となった津島地区では、駐在所がこれまで休止していましたが、13年4か月ぶりに再開しました。赴任した宮下さんは、これまでも津島地区に通いながら復興を治安面から支えてきました。
式典で見せた涙の理由について、宮下さんは…。
宮下銀次巡査長「津島地区に愛着がめばえてきたというか、思い出しながら話をしたら感極まりました」
津島地区は、いまも大部分が帰還困難区域のままですが、去年3月、一部で避難指示が解除され、6月末現在で10世帯18人が住んでいます。
宮下銀次巡査長「(これまでも)駐在所に通いでパトロールや巡回連絡を実施してきたが、これからはもっとこの津島地区に寄り添った活動ができる」
宮下さんは、31日から津島駐在所に常駐し、住宅の戸別訪問や空き家のパトロールなどを行います。















