2004年に新潟県で発生した中越地震から20年。これに合わせ地震の被害が大きかった小千谷市で新たな防災食が開発されました。開発に携わったのは地震を経験していない小千谷市の高校生です。
「どんな状況どんな人でも幅広い年齢の人がおいしく食べられるスープをコンセプトにしています」

防災食の開発に取り組んだのは小千谷西高校の3年生です。

目指したのは地元の農産物を使い、災害時でもおいしいレトルトのカレーとスープ。

阿部幸製菓の協力を得ながら防災食を作る『調理班』と『パッケージのデザイン班』に分かれ4月から開発を進めてきました。
【小千谷市 宮崎悦男 市長】「まろやかですね、優しい味」

この日はコンペが開かれ、小千谷市の宮崎悦男 市長や阿部幸製菓の阿部幸明 社長らが審査員として試食します。

「ここ辛カレーの”ここ”は避難所”を表していて、”辛”はボランティアの活力、動き出す力を表しています」

カレーの開発を担当したこちらのチームは辛さを前面に押し出した商品で勝負です。
【阿部幸製菓 阿部幸明 社長】「甘いか辛いかをチームで選んだきっかけは?」

【生徒は】「差を付けたいと思ったので、辛さで差を付けました」
試食した宮崎市長は…
【小千谷市 宮崎悦男 市長】「汗が止まらない」

カレーとスープ、それぞれ2種類から1種類が選ばれ、実際に商品化されることが決まりました。

【小千谷西高校 白藤恵一 校長】「どんなお客さんが買ってくれるのかと思って構想を練ってくれただろうし、こどもから高齢者までを思いめぐらせながらここにたどり着いたと思います。本当に甲乙つけがたくて悩むところでした」

生徒は】「商品化が決定して嬉しい気持ちでいっぱいです。避難所とか避難場所では不安でいっぱいだと思う、辛さを元に元気であふれてほしい」

※高校生が開発した商品は今年12月から実際に販売されるということです。














