蓄電池の製造などを行う岡山県玉野市の工場で、新たな生産ラインの試験稼働が始まり内覧会が行われました。

玉野市にあるパワーエックスは大型蓄電池の開発や生産を通じて再生可能エネルギーの普及を目指しています。EV自動車の急速充電器の製造などに加え、新たな生産ラインが試験稼働することになりました。

(榎崎朱子記者)
「新しく稼働した生産ラインは、こちらの蓄電池モジュールの製造を行います。104秒に1個製造できるといいます」

試験稼働を始めたのは「水冷式電池モジュール」の生産ラインです。これは大型畜電池を構成する主要な部品です。環境への意識の高まりで今後さらに需要が増えるとみられる再生可能エネルギー。パワーエックスではモジュールの増産を進めた上で、再生エネルギーで発電した余剰の電気をためることができる大型蓄電池の販売などをさらに推進したい考えです。

(パワーエックス 伊藤正裕社長)
「余剰の再エネを電池に貯めて、それを使うことがこれから電力の仕組み上、絶対必要で、日本で作る電池をまず日本国内で、それから海外にまで出荷して、世の中のお役に立てたいという風に思っています」
生産ラインが試験稼働した水冷式電池モジュールは、来年度の出荷を目指していて、船やEVトラック、バスへの活用が検討されています。