夏休みを目前に控え、新型コロナウイルスの感染が広がっています。山口県内の新型コロナウイルスの定点把握による感染者が17日発表され、前の週の2倍近くに増えました。医師は「感染しない、させないための工夫を常に心がける必要がある」と注意を促します。
県によると、今月14日までの1週間で、県内67の医療機関であわせて872人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。

1医療機関あたりの感染者数は、前の週の1.9倍と急激に増加し、13.01人となっています。
山口市のクリニックでは、新型コロナウイルスと診断される患者数が先週から1.5倍以上に増えたといいます。
たはらクリニック(山口市)田原卓浩 院長
「新しい流行のシーズンに入っているという解釈をした方がいいのではないかと、われわれ考えております」
患者が訴える症状は、発熱やのどの痛み、せき、全身のけん怠感などです。
たはらクリニック(山口市)田原卓浩 院長
「拡大のスピードがかなり速い感じを受けていますから、感染力が強いかなという危惧を抱いております」
山口市の野田学園の中学校では、1クラスで4人の感染が確認され、きょうから2日間学級閉鎖としました。19日には終業式を迎えますが、感染の広がりを見て式の方法を検討する予定です。
田原院長は、「個人や団体、地域全体で感染をしない、させないための工夫を考える必要がある」と話します。
たはらクリニック(山口市)田原卓浩 院長
「換気をよくして、手洗い、それからマスク、そういったもので感染させない、感染は受けないそういったことの工夫は常に心がけなければいけないと思います」
一方で、これから暑い夏を迎えます。熱中症対策として、密集場所から離れてマスクを外し、水分補給する時間を取る必要もあるとしています。