旧優生保護法は憲法に違反するとして国に賠償を命じた最高裁判決を受け、政府が、審理が進む同様の裁判で「除斥期間」の適用の主張を取り下げる方向で調整していることが分かりました。
今月3日、最高裁大法廷が旧優生保護法を「憲法違反」と判断し、国に賠償を命じる判決を言い渡したことを受け、岸田総理はきょう午後、総理官邸で原告ら関係者と面会します。
複数の政府関係者によりますと、この場で岸田総理は原告側に謝罪するとともに、審理中の同様の裁判では、不法行為を受けてから20年を過ぎると賠償を求める権利がなくなる「除斥期間」の適用の主張をしないことを伝える方向で調整しているということです。
一連の裁判では、「除斥期間」を適用するかどうかが大きな争点となっているため、国が主張を取り下げれば和解などの解決へ向け大きく前進することになります。
残る被害者への補償については、超党派の議員連盟が金額や対象範囲など具体的な制度設計を行っていて、秋に想定される臨時国会で新たな法律の制定を目指す考えです。
注目の記事
「水着をずらして性器を...許せない」スイミングスクールで娘が盗撮被害 インストラクターの男は「バレるリスクも低く都合よかった」なぜ防げなかった? 「二度と被害者を出させない」両親はスクール側に"第三者による検証"求め民事調停を申し立て

物価高対策は実現する?「地方交付金」「年収の壁」「5年で100万円増」…自民党総裁選 5人の政策を比較【Nスタ解説】

「腹が立つ。行く気持ち失せた」"奪われた"万博チケット...誰かが不正ログイン→勝手に譲渡されていた!博覧会協会は『返金・再交付できない』警察への被害届は『受理されない』

服にくっついてイラッ「ひっつき虫」の世界 対処法は?実は“あの製品”開発のヒントにもなっていた

「亡くなっても家族を助けてくれている」奥能登豪雨1年 中3・喜三翼音さんが家族に残した“生きる源”

「つらかった過去にひとつの区切りを」小倉美咲さん行方不明から6年 母親が献花台を閉じる 山梨・道志村
