専門家は「軍事用の武器」と指摘 使用された「AR15」の殺傷能力は

今回犯行に使用されたライフル「AR15」は過去にも銃乱射事件で使われ、その危険性からたびたび問題視されてきました。州によっては18歳から購入が可能とされています。

2022年5月、 テキサス州の小学校で18歳の容疑者によって児童ら21人が殺害された銃乱射事件でも、犯行に使われたのはライフル「AR15」。病院で 子どもたちの対応にあたった医師はライフルの威力についてこう証言しました。

ロイ・ゲレーロ医師 
「子どもたちの身体は銃弾によって破壊され、頭部は吹き飛び、肉体は引き裂かれていました。かろうじて残っていたキャラクターのTシャツでしか身元確認ができませんでした」

この事件の1週間前にも、ニューヨーク州のスーパーマーケットで銃乱射事件が発生、10人が死亡。同じく、容疑者は18歳で、この事件でも AR15が使われていました。

AR15の威力はどれだけのものなのか。銃撃を受けた人体のダメージなどについて研究を行っているミシガン州の研究施設を2022年に取材し、その殺傷能力の高さを聞きました。

ミシガン州ウェイン州立大学 シンシア・バー教授
「これは拳銃用の9ミリと AR15用の弾丸です」

ウェイン州立大学のシンシア・バー教授は銃撃を受けた人体の反応などについて研究を続けてきました。

特殊な発射装置を使い、 拳銃の銃弾とAR15ライフルの銃弾それぞれを人間の組織に見立てたゼラチンブロックに撃ち込み比較すると、AR15の威力が強いのは一目瞭然。

ミシガン州ウェイン州立大学 シンシア・バー教授
「9ミリの場合、おそらく臓器に損傷はありますが、迅速な医師の手当てを受ければ生存は可能です」

ミシガン州ウェイン州立大学 シンシア・バー教授
「こちらがAR15。衝撃が大きいです。こんなにも損傷が広がっています」

バー教授によると、 AR15はたった一撃でも拳銃のおよそ5倍の威力があり、子どもが銃撃された場合、生き残る可能性はほとんどないといいます。

ミシガン州ウェイン州立大学 シンシア・バー教授
「この研究によってAR15が必要ないものだということが理解できると思います。これは軍事用の武器です」

「軍事用」と言えるほど破壊力が高いAR15で、トランプ前大統領を襲撃したクルックス容疑者。射撃クラブの会員だったとも報じられていて、FBIは単独での犯行とみて動機の解明を進めています。