渡海先生とカテーテル

縫ったり結んだりの手術シーンは今まで何回も撮影ありましたが、今回の小春ちゃんの治療シーンではカテーテルという管を扱いました。もちろん皆さんカテーテルは初めてで、あの髪の毛みたいなワイヤーの扱いを撮影前にみんなで練習しました。針を小春ちゃんの足の付け根の静脈に刺して、そこにガイドワイヤーという針金みたいな管を通していくのですが、これ意外と我々でも難しく、手がプルプル震えてしまう人なんかいたりして、なかなか針の穴に入らない時があります。

なんか毎回褒めているので嘘っぽいと思われるかもしれませんが、二宮さんはこの針にガイドワイヤーを入れるのが非常にうまく、撮影では毎回一発で成功させていました。まさに手術だけでなくカテの技も一級品でありました。あのカテーテルのシーンは、渡海先生のカテーテルさばきも高階先生のフォローも、猫田さんの動きもリアルリアルとうちの循環器の先生にもお褒めの言葉をいただき大変満足であります。

次回5話はいよいよダーウィンが登場します。僕はまだロボット手術は勉強中ですが、日本のロボット手術の最高峰の先生も監修されていますので医学的にも必見です。

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イムス東京葛飾総合病院 心臓血管外科 
山岸 俊介

冠動脈、大動脈、弁膜症、その他成人心臓血管外科手術が専門。低侵襲小切開心臓外科手術を得意とする。幼少期から外科医を目指しトレーニングを行い、そのテクニックは異次元。平均オペ時間は通常の1/3、縫合スピードは専門医の5倍。自身のYouTubeにオペ映像を無編集で掲載し後進の育成にも力を入れる。今最も手術見学依頼、公開手術依頼が多い心臓外科医と言われている。