フランスで行われた国民議会の選挙の決選投票は開票の結果、左派連合が最大勢力となり、1回目の投票でトップだった極右政党は第3勢力にとどまりました。
フランスでは7日、下院にあたる国民議会選挙の決選投票が行われ、公共放送によりますと、左派連合「新人民戦線」が最大勢力となり、マクロン大統領率いる中道・与党連合が続きました。
1回目の投票でトップだった極右・国民連合は第3勢力にとどまる見通しで、与党連合と左派連合が候補者を一本化した「極右包囲網」が功を奏したかたちです。
左派連合の支持者
「驚いたし、何より安心しました」
「本当に良かったし、希望が持てます」
投票率が66.6%と1997年以降で最も高いなか、左派連合は年金改革の廃止を訴えて支持を集めるとともに、極右の台頭を懸念した有権者からの票を得たとみられています。
一方、国民連合の支持者は…
国民連合の支持者
「もっと議席を伸ばすと思っていたので、がっかりしています」
選挙結果を受け、与党連合のアタル首相は8日に辞表を提出することを表明。
一方、勝利した左派連合のメランション氏は組閣への意思を示しました。
左派連合 メランション氏
「大統領は、我々『新人民戦線』に組閣を要請する義務があります」
ただ、いずれの勢力も過半数を超えておらず、今後、連立交渉が激しくなるとみられますが、主張の隔たりは大きく、政局は混乱する恐れがあります。
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