先ほど、外国為替市場で円相場は1ドル=161円台まで円安が進みました。1986年12月以来、37年半ぶりの歴史的水準を再び更新しました。
市場では、中央銀行にあたるFRBの利下げ時期がさらに遅れるとの観測が拡大。日米の金利差が当面縮まらないとの見方から、より高い金利で資金を運用しようと円を売ってドルを買う動きが一段と強まりました。
また、市場関係者からは「きょうは月末の最終営業日で、企業がドル建てで決済するため円をドルに替える需要が高まっている」といった声もあがっています。
さらに、市場では「アメリカが先週、日本を為替の『監視対象』のリストに追加したことも、政府・日銀が介入に踏み切るハードルが一つ増えたのではないか」という受け止めも出ています。
円安の進行を受け、きょう午前11時すぎ、鈴木財務大臣は…
鈴木俊一 財務大臣
「過度な変動というものは望ましくない。過度な変動に対しては適切な対応をとってまいりたい」
このように述べて市場をけん制しましたが、従来の表現を繰り返すにとどめました。
市場から“防衛ライン”ともみられてきた1ドル=160円をおととい突破してからたった2日で、さらに1円円安が進んだことで、市場では政府・日銀が再び為替介入に踏み切るのではという警戒感もあり、神経戦が続いています。
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