藤井七冠 いつもと違った“感想戦” 師匠は「本当に悔しかったというか」 

(若狭キャスター)
そして、きのう(20日)の感想戦の様子なんですが、藤井さんのいつもの感想戦は、ちょっと笑みを浮かべながら、にこやかにということなんですが、きのうに関しては結構シビアな表情で臨んでいたと。

(師匠の杉本八段)
本当に悔しかったというかね。失敗してしまった、ミスが出てしまったなという思いがあったんだと思います。感想戦自体は好きなタイプなんですよね。何時間でもやるタイプで、伊藤さんとの過去の感想戦もすごく楽しげにやっている。「あの2人の感想戦はちょっとほかの棋士同士とは違うね」ってよく我々も言われているぐらい。同世代ならではの空気感があるというふうにもよく言われています。

(大石アンカーマン)
ただきのうは、ちょっと感想戦があっさりしていたなというところもありましたね。

(師匠の杉本八段)
そうですね。1局の流れを見ると、あれだけうまくいっていながら落としてしまったという思いはあるでしょうね。そして初めてタイトルを失ったということで、これはもう当事者にしかわからない感情があると思います。

(若狭キャスター)
対局を終えた後の両者のコメントなんですが、まずは藤井七冠です。タイトル戦初の敗退について記者から質問を受けると…

(藤井聡太七冠)
「それは時間の問題だと思っていたので、あまり気にせずにこれからまた頑張っていきたい。終盤でミスが出てしまう将棋が多かったので、結果もやむを得ないかなと思っています。それと同時に伊藤さんの力を感ずるところも多くあったかなと思っています」

(若狭キャスター)
この「時間の問題だった」というこの表現をどう受けとめますか?

(師匠の杉本八段)
ネガティブな意味ではなくて、やはりタイトルをずっと持ち続けるというのは、これは不可能なことなので、必ずいつか誰かに取られるのも、これはもう絶対間違いないことなので、そういう意味でああいう発言になったんだと思います」

(若狭キャスター)
そして一方の伊藤新叡王のコメントにも注目です。

(伊藤匠叡王)
「藤井さんは中学生でプロになって、そこからは本当に自分はずっと藤井さんを目標にやっていた。本当にそうですね、藤井さんには自分をここまで引き上げていただいたのかなというふうに思っています。藤井さんがいなかったらタイトルも取れなかった。藤井さんのおかげで、こういう舞台にも上がることができているのかなと思っています」

(若狭キャスター)
杉本さんこのコメントはどう見ましたか?

(師匠の杉本八段)
そうですね。同じ21歳ですけども、やはりね、棋士になるのも藤井七冠の方が早かったし、その後の昇段ペースもずっと藤井七冠が早かったので、ずっと追いかける立場だったということですよね。でもやっとこれで一つ借りを返せたというか、タイトルを獲得できたということで、本当にこの喜びは、また後から湧いてくるんだと思います。