「これなんだかわかる?」
「龍!」

小林さんが取り出したのが中国の「火時計」。


一定の間隔で並んだ鉄の玉をぶら下げた糸が、線香の火で切れると、鉄の玉が落ち、音で時刻を知らせる仕組みです。

「カン!」
「うわ!びっくり」

学芸員 小林駿さん:
「今のお子さんの世代は、生まれた時からもうスマートフォンがあって、スマートウォッチがあってという時代なので、生まれる前に日本でこういう時計があった、世界にはこういう時計があったというのを知っていただいて、それを皮切りに、時計に少しでも興味を持っていただけたらうれしいなと」


ニューヨークタイムズの記事も追い風となり、4月の入館者は2700人余りと過去最多を記録しました。

古い時計を大切に守り続けてきた博物館は、これからも時を刻み続けていきます。

「カチコチカチコチ…」