歴史的な円安が続く中、厳しい経営環境を打開しようと“新たな決断”に踏み切ったある中小企業を取材しました。
都内にある印刷会社。創業110年を超える老舗で、高い印刷加工技術が強みです。
一九堂印刷所 岩尾純一 社長
「ドイツのカレンダ―展で金賞や銀賞を取ったりした」
日本のお弁当をモチーフにしたカレンダーに、ドーナツ型のカレンダーなど、デザイン性の高さが海外でも評価されています。しかし…
一九堂印刷所 岩尾純一 社長
「スウェーデンの紙なんですけど…。(Q.為替の影響は?)もろに上がっています」
歴史的な円安で、紙などの原材料の価格は去年に比べて15%も上がったといいます。
一九堂印刷所 岩尾純一 社長
「輸入代が全て上がっていきますよね。それがじわじわじわと全般的に効いてくるのが怖いです」
この難局をどう乗り越えるか。そして、会社の強みは何か。岩尾社長が目を付けたのは、“あの”カレンダーでした。
一九堂印刷所 岩尾純一 社長
「(円安は)きつい部分は多いが、それを何とかプラスにできないかなと」
海外で評価の高いカレンダーなどの本格的な輸出を決断したのです。
本社で行われた打ち合わせには、営業担当者と中小企業の事業を支援する担当者が集まりました。
「こちらで良いなと思うデザインは、必ずしもフランス人は受けない」
「暦とかよりは、やっぱり美しいものとして (海外では)捉えていただいている」
強みのデザイン性を生かしながら、いかに海外の市場を開拓していくか。
記者
「海外市場の開拓を考えているのは、1社だけではありません。今年2月に中小機構が実施したアンケートでは『海外への直接輸出を行いたい』中小企業が30%に上っています」
円安を乗り越えようと、海外に打って出る中小企業。
一九堂印刷所 松田智 営業本部長
「世界で一九堂というワードが出たら良い」
一九堂印刷所 岩尾純一 社長
「日本全体が萎縮しちゃって、次のステップへ新しく踏み出そうというのが少ない。(円安を)嘆かないで実際に行動に移していくことが大事」
海外に向けた挑戦が続きます。
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