イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉が不透明さを増しています。ハマスは6日、仲介国による休戦案の受け入れを表明。一方、イスラエル軍は7日、エジプトとガザを結ぶラファ検問所を戦車で制圧し、軍事作戦を拡大しています。

人質解放に向かった条件を引き出す狙いか

イスラエル軍は、日本時間の5月7日午後、戦車から撮影したガザ南部ラファ検問所の映像を公開しました。

周辺には複数の戦車が配備されている様子も映っています。

イスラエル軍は、エジプトとガザを結ぶ「ラファ検問所」を制圧し、「限定的」と主張する軍事作戦を継続しているものとみられます。

ただ、その影響は限定的ではなくなるかもしれません。

ロイター通信は「エジプトからの人道支援物資の搬入が停止した」と伝えていて、エジプト外務省は「停戦の努力を脅かすものだ」と警告しているということです。

一方、戦闘停止を巡っては、ハマス側が「提案を受け入れた」と伝えられる中、イスラエル側は「要求からほど遠い」としていて、双方の主張は平行線をたどっています。

今回のラファへの作戦は、イスラエル側にどのような思惑があるのでしょうか

須賀川拓 記者
「少なくとも2つ理由はあると思います。1つ目は人道支援物資の搬入です。ラファという場所はイスラエル軍が最初に軍事侵攻を始めて、ガザの住民に『避難しろ』と言った場所です。そこに繋がる『ラファ検問所』は、いわゆる支援物資搬入の動脈・入口のようなもの。イスラエル側としては、ガザに入ってくる人道支援物資をコントロール・掌握したいという狙いがあるのでは。

2つ目は、停戦交渉中というのが大きなポイントなんです。ハマス側は恒久的な停戦・戦闘終結を引き出したいが、イスラエルとしてはなかなか飲み込みづらい。だからこそ、こういう攻撃をして、プレッシャーをかけ、自分たちの一番やりたい人質の解放に向かった条件を引き出す狙いがあるのではないかと感じています」