4日未明に大雨特別警報が出された新潟県内。降り続く雨に怯えながらの一夜となりました。朝になって住民たちが目にしたのは、変わり果てた街の姿でした。

午前5時半ころの関川村の様子です。洪水のような濁流が住宅の間を勢いよく流れていきます。

【気象庁会見】「新潟に、1時56分に、大雨特別警報を発表しました」


気象庁は未明に緊急会見を開き、村上市・胎内市・関川村に大雨特別警報を発表。県北では夜通し大雨が降り続きました。

【記者リポート】「午前3時半過ぎの村上市岩船地域です。打ち付けるような強い雨が降り始めています」

また村上市では冠水による影響で、山形県に続く幹線道路の国道113号が午前2時半過ぎから全面通行止めになりました。道路上には木片が無残に散らかっています。

【記者リポート】「土砂崩れが起きていて、完全に道を塞いでいますね」

浸水した住民への電話取材の最中には、受話器の先で何かが水に落ちる音が…。

【村上市 40代男性】「今ちょうど冷蔵庫が浮いて倒れました!」


夜が明けるにつれ、徐々に被害の全容が明らかになってきます。


村上市の旧荒川地区では、大型ショッピングセンターも含めた地区全体が浸水。至るところでボートを使って活動する救急隊員の姿が見られました。
ボートに乗って隊員に先導されているのは子連れの家族でしょうか。母親と思われる女性と抱きかかえられた子ども。どうやら無事に避難できたようです。

大雨で連絡の取れなくなった村上市の親戚の様子を見に、新発田市から車で来たという夫婦も。


【新発田市から来た夫婦】
「水が入ってきたから『早く来て』って連絡が…」
「(親戚は)一人で住んでいる」
「まだ行けない。(冠水道路を指し)こんなんだから」