(若狭敬一キャスター)
「ハラスメント問題」で、愛知県東郷町と岐阜県池田町のトップが辞職となりました。そして3月には岐阜県の岐南町の町長も辞職しました。東海地方の自治体が異例の事態となっていますね。

(柳沢彩美アナウンサー)
第三者委員会に「99」の言動がセクハラなどと認定された岐南町の小島英雄・前町長を含めまして、3人のハラスメントについてまとめました。
小島前町長は「職員に頑張れよという形で頭をポンポンと触った」、これがセクハラ。さらに「クビやぞ」と言ったパワハラ行為。育休を取る職員に「出世ゾーンからも外れる」などと発言したことがマタハラと認定されました。
今回の池田町の岡﨑和夫町長は、「二の腕を両手でマッサージするように上下して触ってきた」「背後から、お尻を下から撫でるように触った」といった行為がセクハラと認定されています。
そして東郷町の井俣憲治町長に関しては「お前らの脳みそはハトの脳みそより小さい」などの発言がハラスメントに当たると認定され、108人が被害を訴えているということです。

(若狭キャスター)
大石さん、3人ともハラスメントを認めて反省の色はあるんでしょうか?
(大石邦彦アンカーマン)
きょう(4月25日)、東郷町の井俣町長が行った約2時間20分の会見を取材してきたんですが、「反省してないように見える部分」と「反省しているように見える部分」があったんですね。ですから、現職の職員の方や元職員の方、そして議会の議長に話を聞きました。すると、この半年間「反省の態度は見られなかった」という証言をしていました。
会見で町長に、その話をしたところ、やはり外見では分からないという話になり、ハラスメントととられないように「自分自身は、この半年間意識したつもりだ」という話はしていたんですね。
調査報告書にあった数多くのハラスメントの事例について聞いたところ、「何割やったのかは正直覚えていないけれども、記憶にないことも複数ある」と、なぜこのようなことが起きてしまったのかというと、「700人いる職員のうち、幹部が40人いて、9割以上が小中高の同窓生なんだ」と。「そこに何か甘えみたいなものが自分の中にあったのかな」という話をしていましたね。
この半年間、1コマ2時間から3時間の研修を9コマ、ハラスメント研修を行ってきたと、本も結構読んだそうです。半年前に私が「ハラスメントの定義を教えてください」と聞いたときは、「正直、ハラスメントの定義を正しく言えなかった」けれども「今は言えます」と胸を張っていましたね。