特定外来生物の「セアカゴケグモ」のメス1匹が3日午前、富山市内で見つかりました。すでに駆除していて被害などは出ていませんが、国内では暑い時期にかまれるケースが多いため、富山県は注意を呼びかけています。

3日午前10時ごろ富山市上野新町の事業所で見つかったのは、特定外来生物「セアカゴケグモ」のメス1匹です。

体長はおよそ1センチで、屋外の機械にとまっていたのを社員が見つけて殺虫剤で駆除しました。かまれたなどの被害はなく、周辺にほかの個体や卵は確認されませんでした。

県内では13例目の確認でことしに入っては初めてです。オーストラリア原産の「セアカゴケグモ」はメスが毒をもっていて、かまれると激しい痛みや発熱などを伴い重症化する例もあります。

国内では6月から10月の暑い時期の活動が活発で、かまれるケースが多いということです。県は万が一「セアカゴケグモ」を発見した場合は、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧した上で、弱ったところを踏みつぶして駆除するとともに、 県自然保護課や市町村に連絡するよう呼びかけています。