尚絅学院大学などを運営する学校法人尚絅学院で、理事の1人が法人の資金3億円以上を横領していたとみられる問題で、尚絅学院の別の理事がtbcの取材に応じました。資金が持ち出された時期が監査の直後で「非常に悪質」だと指摘しました。

尚絅学院 鈴木道子理事:
「非常に大きくショックを受けた。その後、怒りが湧いてきた」


tbcの取材に応じた大学の学長で尚絅学院理事の鈴木道子氏は、責任を痛感すると述べました。

尚絅学院 鈴木道子理事:
「そのような形をしてしまった学校の態勢を反省しなければならないところがあるので、理事の一人として責任を痛感している」


この問題は、尚絅学院の理事の一人が法人の資金3億円以上を横領したとされるもので、この理事は法人の調べに対して無許可で投資を行ったと話しているということです。理事が資金を持ち出したのは今年6月から7月にかけて4回にわたり、その直前の5月までは監査が行われていました。

尚絅学院 鈴木道子理事:
「前年度の監査が終わったあとということで、その辺のところは非常に悪質。
(横領したとされる理事は)少なくとも私利私欲のためにやったとは言っていない。現在、返済計画などは具体的な話までは及んでいない」


尚絅学院の15人の理事のうち法人の資金を直接管理できる立場にあったのは横領したとされる理事を含め数人だったということです。
この問題を受け学生からは驚きと怒りの声が聞かれました。

学生:
「びっくりした。まさか自分の大学でそんな問題が起こっているなんて思わなかったので」
「3億円勝手に使われているとなると許せない気持ち。学業に影響はないと言われているが不安になる」


尚絅学院は1日、外部の弁護士などで構成する調査委員会を立ち上げ調べており、刑事告訴も含めて検討しています。