熊本県上天草市(かみあまくさ)に住む70代の男性がマダニが媒介する病気に感染しました。現在は回復に向かっているということです。

マダニが媒介する感染症、「日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)」への感染が確認されたのは、上天草市の76歳の男性です。

県内で今年(2024年)感染が確認されたのは初めてです。

県によりますと、男性は3月30日、頭痛などを訴えて医療機関を受診。
入院後も肝機能の異常や呼吸不全などがみられ、おととい(4月8日)マダニによる感染症と確認されました。詳しい感染経路はわかっていません。

男性は現在も入院しているものの、回復に向かっているということです。

「日本紅斑熱」の患者は過去5年間増加傾向で、県は山や草むらでは、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を少なくして、マダニに咬まれないよう注意を呼びかけています。

県内での「日本紅斑熱」の発生件数(県まとめ)
2019年 6件
2020年 17件
2021年 20件
2022年 22件
2023年 22件

「日本紅斑熱」とは(県資料より)
病原体を保有するマダニにかまれることで引き起こされる病気。潜伏期間は2~8日で、発熱と発疹、刺し口が主な徴候。倦怠感や頭痛を伴う。