文化と憩いの場として市民に親しまれている松江市総合文化センター。このうちプラバホールが、およそ2年の改修工事を終え、リニューアルオープンしました。そして、そのお隣り、松江市立中央図書館には、4月1日、松江ならでは、図書館ならではのカフェがオープンしました。
プラバホールは、耐震工事の他、パイプオルガンのオーバーホールを終え、4月1日、リニューアルオープン。
7日に行われたオープニングセレモニーでは、パイプオルガンとともに、地元音楽団体の奏でる音が、ホールに響き渡りました。
施設の名前も、松江市初のネーミングライツで、「さんびる文化センタープラバホール」となりました。
そのプラバホールの隣りにある松江市立中央図書館は、2023年、10月にリニューアル。
コンセプトは「ライフラリー」。
それぞれのライフステージに応じて使いやすく、居心地のいい図書館を目指しています。
そんな図書館に、4月1日、オープンしたのが、カフェ「SCARAB ARU(スカラベ アル)」です。
SCARAB ARU 千茶荘 原田由美常務取締役「お茶を飲みながらくつろいでいただくというのは茶道の原点。」「私たちがカフェをするスタート地点の想いでもある」
ARUとは、「Culture」と「Art」を合わせた造語。
そして、茶人が茶会を知らせる「在釜(ざいふ)」という言葉からも、インスピレーションを得たということです。
その名の通り、「ARU」には、松江らしいお茶文化を楽しめるメニューがたくさんそろっています。
まずは、和菓子と抹茶を合わせた「抹茶セット」。ちょっと、時代をトリップして、歴史小説と合わせて、召し上がってみてはいかがでしょう?
そして、こちらは、「抹茶ラテフロート」。冷たいアイスののった抹茶たっぷりのメニュー。冒険小説で熱くなった頭をちょっと冷やすことができるかも。
昌子秀記者「こちらARUでは、たくさんのおいしいメニューとともに、図書館の本を楽しむことができますし、逆に、図書館の中でも飲み物片手に、本が楽しめます。」
図書館の中に入って、入口付近のソファやカウンターで、本を読むことができる「ブラウジングコーナー」。
このスペースには、ARUのドリンクメニューを持ち込んで、いただくこともできるんです。
松江市立中央図書館 吉田紀子館長「『くついだ感覚で本を読んでいただきたい』というのがあり、家庭にいる時と同じように飲み物を飲んだり、そういった中での読書活動をしていただきたいというところから、こういった形をとった」
本を楽しむには、至れりつくせりの場所になっていますが、ARUには、さらに秘密が。
店内の椅子。
実は、「座骨で座る」という特許を取ったもので、腰の負担を減らし、集中力が向上するとのこと。
SCARAB ARU 千茶荘 原田由美常務取締役「松江市民には、お茶は本当に身近なもので、特に、読書をしながら、何かをしながら、くつろぎながらという時に、お茶は欠かせないもの」「もちろんコーヒーとかスイーツとも準備しているが、『もっともっと気軽にお茶を飲んでいただきたい』、そういう思いでメニュー構成している」
新しく生まれ変わったプラバホール。
そして、図書館にできた松江ならでは、図書館ならではのカフェ。
松江市民の憩いの場として、一層、楽しみが広がる場所になりそうです。
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