8日、山梨県内の国中地域でタクシー料金の改定が行われ、約1割の値上げのほか、甲府市周辺では新たに200円の送迎料金が導入されました。
主な要因は人手不足だということです。

きょう8日にタクシー運賃が改定されたのは、甲府市や南アルプス市、韮崎市など国中地域の12の市と町です。

改定により運賃は10.39%値上げされ、初乗り運賃の600円で行ける距離が1272mから1200mに。加算運賃は90円から100円に10円上がり、距離は264mから255mに短縮されます。

また、甲府市、甲斐市、中央市、昭和町では、乗客が自宅などに送迎を依頼した場合の送迎回送料金200円が新たに導入されることとなりました。


タクシー運転手:
「本日よりメーター料金の改定があって今までの90円が100円となり、迎車料金が200円かかることになったのでご了承ください」

「YKタクシー」を運行する甲府市の山梨交通は、乗車時に料金改定の案内をするほか乗り場に料金表を掲示して周知を図っています。

山梨交通 奥川和成 タクシー事業部長:
「タクシーの稼働台数を上げて、お客様の要望にこたえるよう努めるので理解してほしい」

値上げの大きな要因がタクシー業界の「人手不足」です。

YKタクシーでは、コロナ禍や高齢化の影響でドライバーが5年前より3割ほど減った一方、去年から休日や夜間を中心に需要が回復傾向にあり、人材の確保が急務だとしています。


山梨交通 奥川和成 タクシー事業部長:
「(タクシーは)最後の公共交通機関といわれていて利用客には負担をかけるが、乗務員の待遇改善や新規の人材確保、また設備投資で乗りやすい車両の積極的な導入をしていきたい」

なお、国中地域では去年4月にも燃料高騰などを背景に1800m以上の運賃を5%ほど引き上げていて、利用者、事業者の双方にとって厳しい状況が続いています。