4月からトラック運転手の残業規制が強化された『2024年問題』を受けて、新たな対策が始まりました。

トラックの荷物を、鉄道で輸送するための積み替え施設が、JR八戸貨物駅で稼働しています。

JR八戸貨物駅で4月1日から稼働が始まったのは、トラックの荷物を鉄道用のコンテナに移す「積替ステーション」です。

『2024年問題』を見据えて、青森県内では東青森駅に続いて2か所目の設置となります。

これまで運送事業者は、鉄道コンテナへの詰め替えを荷主や自社の施設で行ってから駅まで運んでいましたが、施設の稼働により、駅で積み込めようになりました。

トラック運転手の手間がはぶけるため、3日も八戸市の運送会社が北海道への引っ越し業務で施設を利用していました。

日本貨物鉄道東北支社八戸営業所 大山真一所長
「2024年問題で運べる荷物の量が低減される恐れがあるので、いままで県外の中長距離に運んでいた荷物を貨物駅まで持ってきていただければ、積み替えて全国に輸送することができますので、ドライバーの輸送量の低減には対応していけるのではないでしょうか」

JR貨物は長距離輸送の場合、スピードは鉄道輸送とトラック輸送は同等ですが、コストは鉄道輸送が安いことをアピールして、利用を促したいとしています。