新型コロナの感染急拡大で発熱外来を受け入れる医療機関は対応に追われています。
診察の希望者が殺到して通常の診療に影響が出始め、まちのクリニックは危機感を募らせています。

こどもの森クリニック:
午前中は予約が埋まっていて午後のご案内になってしまいます。

発熱の外来を受け入れる甲府市富竹の「こどもの森クリニック」です
診察が始まる午前8時半。
事務所には電話が殺到し、約2時間、スタッフが対応に追われます。
クリニックの職員:
問い合わせのほとんどは発熱があり検査を受けたいといった内容です。

こどもの森クリニック森浩行院長:
1日の半分くらいは発熱の患者です。問い合わせも多く対応に困っている状況。全員対応してあげたいが断らざるを得ない人もいる。
抗原検査をする看護師:はーい頑張ってねー
子ども:嫌だ嫌だ。

看護師:小学生になると力もあるので検査も苦労します。

こちらでは1日最大120人の患者を診察しますが、発熱外来が半数以上の60人から70人に上ります。
これは第6波のピークだった2022年2月の2倍近くです。

こどもの森クリニック森浩行院長:
きょうは抗原検査陽性9人、PCR検査を出している方もいるので大体1日15~20人くらいの陽性者がいる。

通常の診療にも影響が出始めています。

森浩行院長:
アレルギーの患者も診ているが、その人まで手が回らなくなっていて、やらなければいけない検査を1か月延期していただいて、発熱している方を重点的に見ている。

このまま感染拡大が続いた場合、さらに多くの発熱外来を断らなければならない恐れがあることを懸念しています。

森浩行院長:
コロナ以外に定期的にかからなければいけない人もいるので、受診できない状況が続きますから他の病気が悪化してく心配がある。
そういう方もいずれ診ていかなければいけないので、発熱患者がさらに路頭に迷ってしまう状況が出てくると思う。
医療現場は深刻な状況を迎えています。