ビール製造大手のキリンビールが、4月2日から新しいビールの販売を開始しました。

定番の価格帯に新しいブランドを投入するのは実に17年ぶり…果たして、その戦略とは。

17年ぶりとなる新ブランド「晴れ風」。販売初日の2日、商品が店頭に並べられると、早速手に取る人が…!

(60代)
Q新商品は気になる?
「気になる。一度は買ってみる」

ビールの売り上げが年々縮小する傾向にある中、なぜ、このタイミングで新商品を発売することになったのでしょうか。

(キリンビール 原田翔太郎さん)
「ビール市場はすごく盛り上がっていると思う。去年秋に酒税改正でビールが減税され、各社が展開に力を入れている」

去年10月、酒税法が改正され、ビールの税率が引き下げられた一方で「第三のビール」は引き上げられました。

2026年には、ビール系飲料の税率が一本化され、これまで「発泡酒」や「第三のビール」が持っていた価格の優位性が失われることになります。

ただ消費者からは、ビールに対してこんな声も…

(30代女性)
「正直、苦いのが苦手」

キリンは、新ブランド「晴れ風」の投入でこれまでビールから離れていた層も取り込みたい考えです。そこで、こだわったのが「飲みやすさ」。

(木藤淳成記者)
「(一口飲んで)あ~!ビールのうまみはもちろんあるんですけれども、飲んだ瞬間のスカッと抜けるような爽やかさが口の中に広がって」

「晴れ風」ではビールの原料、ホップに国産のものを使用し、開発には1年以上かけているということです。新たな層の開拓を狙うビールの新ブランド。減税という「追い風」をうまく利用して、定着を図りたい考えです。