東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発で先月から行われていたIAEA=国際原子力機関による調査が2日、終了し調査チームの担当者は「継続的な改善がなされていることを確認した」と述べました。

2日に終了したIAEA=国際原子力機関の専門家チームによる調査。不備が相次いだテロ対策の改善状況について社外の目線から評価を受けるため、東電がIAEAに依頼して行われたものです。

3月25日から4月2日までの9日間、チームが柏崎刈羽原発を訪れ所員からの聞き取りなど調査を行ったということです。

【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「全所員がさらなる改善に継続的に取り組むことにより、地域の皆様から信頼され安心いただけるできる発電所を目指してまいります」

IAEAのタパニ・ハック テクニカル オフィサーは2018年にIAEAが行った調査時と比べて改善がみられるとしました。

【IAEA タパニ・ハック テクニカル オフィサー】「柏崎刈羽原発における核物質防護システムのいくつかの分野で継続的な改善がなされていることを確認しました」

原発再稼働を巡って地元の同意が焦点となる中、東電はこの調査結果も信頼回復につなげたい狙いがあります。

専門家チームは核セキュリティーのさらなる改善のための勧告と提言を最終報告書として数週間以内にまとめ東電に提出する予定だということです。