山梨県の長崎幸太郎知事への寄附金が関係団体と知事本人の収支報告書で200万円が食い違っていた問題で、長崎知事は4月1日の会見で「初歩的なミス」と釈明しました。
政治資金収支報告書と団体の口座残高に「ずれが生じるのではないか」との質問には、「現金で管理していた部分もある」としています。

長崎知事が初当選した2019年の知事選挙の収支報告書では「長崎幸太郎後援会・幸太郎クラブ」からの寄附は2200万円と記載されていましたがその後、自民党本部からが200万円で幸太郎クラブからは2000万円だったと訂正されています。
しかし、幸太郎クラブが翌年3月に提出した政治資金収支報告書では知事への寄附金が2200万円のままとなっていました。
長崎知事への寄附の金額に矛盾が生じ、幸太郎クラブは3月29日、寄附金は2000万円だったと、報告書の訂正手続きを行っています。
山梨県 長崎幸太郎知事:【4月1日の会見】
「初歩的、事務的なミスがないように、今後しっかりと体制整備して取り組んでいきたい」
今回の矛盾は知事が去年の年末から行った「総点検」の中でも判明していたとしていますが、1月25日の知事会見で長崎知事は…
【1月25日会見】
記者:
「今後もうそういった(政治資金に関する)の問題が出てこないという風に認識されていますか?」
長崎知事:
「そのつもりであります。過去に関してはそのつもりです」
このように「問題はもうない」と主張してましたが…
長崎知事:【4月1日の会見】
「総点検は引き続き行っているので、その中で見出した。(時期は)総点検の最中ということです」
UTYは独自に収支報告書を調査した結果、今回の矛盾をみつけ、3月28日に知事側に質問状を送りました。
翌29日に「幸太郎クラブ」の担当者は収支報告書の200万円食い違いを認めた上で、「訂正した」と述べました。
そして寄附金が2000万円だった場合、収支報告書と団体の口座残高に「ずれが生じるのではないか」と知事に問いましたが、その答えは…
長崎知事:【4月1日の会見】
「現金で管理している部分もあるので、そういうこと(ずれが生じる)と思います」
長崎知事を巡っては二階派からの現金1182万円の不記載を含め去年6月以降、資金管理団体、政党支部団体、後援会団体で収支報告書の記載に誤りがあったことが明らかとなっています。