岩手県奥州市出身の大谷翔平選手がメジャー開幕戦で活躍しましたが、岩手の「畜産」の世界にも、活躍が期待される奥州市出身の「翔平」がいます。最高級の肉牛を生産するための種牛として3月にデビューした、雄の牛を紹介します。
種牛として県が新たに所有し、3月11日にデビューしたのが、「菊美翔平(きくみ・しょうへい)」です。
繁殖させたのは、奥州市胆沢の畜産農家・小野寺弘美さん(63)です。
「翔平」と名付けた理由は・・・
(小野寺弘美さん)
「大谷翔平君が奥州市の出身でこうなったら名前をいただけ、と。奥州市も有名になるかと思って」
また「菊美」は、かつて県南で最高の種牛とされた「菊谷」と小野寺さんの名前の「弘美」からそれぞれ一字を取ったといいます。
2019年3月生まれのこの牛は厳しい検査の結果、肉の量とサシの割合で優れた遺伝子を持った個体として県に認定されています。
現在飼育している県農業研究センター種山畜産研究室(住田町)によりますと、菊美翔平の血統の子牛は高級なサーロインなどの部位の肉の量が多く、霜降りの割合が通常の種牛で生産される子牛より36%も多いということです。
「菊美翔平」の遺伝子を引き継いだ子牛が増えれば、県内の畜産関係者の収入増加につながる可能性があります。
(小野寺弘美さん)
「(値段は)今えさ代が高騰しているので極力(コストを)抑えて良いものを供給できるような牛になってほしい」
(県農業研究センター種山畜産研究室 昆野勝次長)
「サシと肉量の点で全国トップレベルにつながるよう管理したい。日本に、そして岩手、奥州市に菊美翔平ありと、いずれなってほしい」
高級部位の肉の量と質の高い霜降り肉で畜産の世界でも「翔平」の活躍が期待されます。
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