日本銀行は、きょうまで開かれる金融政策を決める会合で大規模緩和策を見直し、マイナス金利の解除などに踏み切る見通しです。中継でお伝えします。
長きにわたって続いた異次元緩和の転換が近づいています。春闘の高い賃上げ率を背景に、賃金と物価の好循環が実現する環境が整ったとして、日銀はきょうの会合でマイナス金利の解除などを決める見通しです。
黒田前総裁のもと、2%の物価安定目標の実現に苦戦するなか、起死回生の一手として8年前から導入されたのがマイナス金利政策でした。
日本銀行 黒田東彦総裁(当時)
「量・質・金利といった三つの次元で緩和手段を駆使することによって、金融緩和を進める」
マイナス金利政策は銀行が日銀に預けるお金の一部にマイナス0.1%の金利を付けることで、銀行がお金を貯め込まず、融資を増やすなどして、世の中の金回りを良くしようとする奇策中の奇策でした。
しかし、企業の借り入れ需要は劇的には伸びず、円安などの副作用が大きくなってきたため、去年就任した植田総裁は解除のタイミングを探ってきました。
金利を引き上げれば、2007年以来17年ぶりで、金融政策は歴史的な転換点を迎えます。会合の結果はまもなく発表される見通しで、午後には植田総裁が会見で決定の背景などを説明する予定です。
注目の記事
総裁選、記者会見も…野党に配慮しすぎて何も言えない?注目ポイントは“何を言わなかったか”【Nスタ解説】

「並ばない万博」どころか入場もできない!?予約サイトは閉幕まで“満員” 残るチャンスは「キャンセル待ち」「入場枠の追加開放」「現地で当日券購入」

服にくっついてイラッ「ひっつき虫」の世界 対処法は?実は“あの製品”開発のヒントにもなっていた

「亡くなっても家族を助けてくれている」奥能登豪雨1年 中3・喜三翼音さんが家族に残した“生きる源”

「つらかった過去にひとつの区切りを」小倉美咲さん行方不明から6年 母親が献花台を閉じる 山梨・道志村

蚊は“世界で最も危険な生き物の一つ” 涼しくなってこれからピークに 昼間に活発なのは「やぶ蚊」夜に活発なのは「いえ蚊」刺されやすい人の特徴は?就寝時の対策は?
