血糖値を下げるインスリンが体内で作れなくなる「1型糖尿病」の患者が障害基礎年金の支給を求め国を訴えた裁判。東京地裁は原告の訴えを認める判決を言い渡しました。
訴えを起こしていたのは、都内に住む西田えみ子さん(51)。5歳の時に発症した「1型糖尿病」に長年苦しめられてきました。
1型糖尿病患者 西田えみ子さん
「食事をとるときに、まず血糖値を測ります」
「1型糖尿病」は生活習慣が主な原因の「2型糖尿病」と異なり、免疫の異常などで血糖値を下げるインスリンが体内で作られなくなる病気です。毎日、細かく調整したインスリンを自分で注入し、血糖値をコントロールしていますが、それでも低血糖で意識障害が起きるときもあります。月に2万円ほどかかる医療費も大きな負担です。
1型糖尿病患者 西田えみ子さん
「本来なら毎月受診したいところを2か月に1回にしたり、使っている医療器具を節約して2か月分に延ばしたり。必要な医療を十分できないのがつらい」
西田さんは「1型糖尿病」については認知度が低く、誤解や偏見もあると感じています。
1型糖尿病患者 西田えみ子さん
「何の病気かと聞かれて『糖尿病です』と言ったら、贅沢したんでしょうって怒られて。初対面のおばあさんなんですけど。つらかったです」
生活や仕事に支障が出るようになり、西田さんは5年前、国に障害基礎年金を申請しましたが、認められませんでした。
“障害”と認めてほしい。西田さんは国を訴え、その判決がきょう、言い渡されました。判決は「原告勝訴」。東京地裁は「国の障害基礎年金の認定基準は合理的」としたうえで、西田さんについて「日常生活に著しい制約を受けており、障害等級の2級に該当する」として、国に障害基礎年金を支払うよう命じました。
1型糖尿病患者 西田えみ子さん
「糖尿病で障害者というと認められないことがあって、自己責任で自分でコントロールする病気だと思われているので、障害が認められたのは大変勇気づけられました」
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