いま、みなさんが「高い!」と感じている『ホテルの価格』。ビジネスホテルでも、1泊1万円を超えるところが続出しています。
でも海外の方にとっては実質金額は変わらない
南波雅俊キャスター:
私も今日まさに出張するために、ホテルを探してたんですけど、やっぱり高いなと実感しました。
主要都市のビジネス・シティホテルの平均価格(1人利用/メトロエンジン調べ)は…

左:2019年2月(コロナ前) 右:2024年2月(現在)
札幌 1万198円 1万1570円
東京 9376円 1万3572円
名古屋 6344円 8172円
大阪 7461円 9290円
京都 8214円 1万2366円
福岡 8862円 1万1300円
軒並み価格上昇しています。

SNSでも様々な声があがりました。
「都心のビジネスホテルが高い。インバウンド価格になったのかな」
「大阪のホテル高すぎ。普通のビジホ1万9000円ぐらいする」
「ホテル高すぎて野宿になりかけてる。カラオケオールか?」
などのつぶやきがありました。
この背景について航空旅行アナリストの鳥海高太朗さんに伺いました。

・宿泊施設の光熱費や人件費が高騰→価格転嫁せざるを得ない
・円安の影響で海外からの旅行客にとっては価格がほぼ変わらない。
東京ではコロナ前で9376円、今は1万3572円。ともに80ドルぐらいで、海外の方にとってはそれほど実質の額は変わらない。
本当に値段が上がってるなと実感しますが、皆さんはどのように感じますか。

秋元里奈さん 食べチョク代表:
社員は別ですが、私は、地方出張で何となく3000円ぐらいで泊まりたいという思いが創業期からあります。でも3000円で泊まれるところがなくなったなというのは肌感覚で思っています。
ホラン千秋キャスター:
検索してもヒットしない?
秋元さん:
全然出てこないな、っていう感じですね。
井上キャスター:
社長、もっと良いところに泊まってください(笑)
秋元さん:
貧乏性なので、すみません(笑)
地方にいる社員が東京に来ることもあるんですけど、元々、旅費規定は7000円と決まってましたが、全然泊まれないと言うので2023年に旅費規定も変えて、金額を上げました。1万円あげても「1万円じゃ泊まれないので今回は1万5000円でいいですか?」という申請も来るので、だいぶ上がっていると実感しますね。
井上貴博キャスター:
厳しいのが前提ですけど、本気でデフレから脱却するためには、我々の報じ方、マインドも変えなきゃいけないんじゃないかな。「値上げが悪で、値下げが善です」というレッテル張りをしすぎてきた感がなくないなと、自分自身も思う。いい意味での値上げをしていく。もちろん給料も上げなきゃ駄目ですけどね。便乗値上げも駄目ですけど。やっぱり、世界がこれだけ先にインフレになって、日本が取り残されてるところを、もう少し考え方も変えなきゃいけないのかなというのは思う。