元・ラグビー日本代表の廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)さんが、信州大学のラグビー部を指導しました。
元日本代表のキャプテンは、チームに何を求めたのでしょうか。


松本市内の体育館で13日に行われた信大ラグビー部の練習。

指導するのは、元・ラグビー日本代表の廣瀬俊朗さんです。

廣瀬さんは、2012年から2013年まで日本代表のキャプテンを務め、2015年のワールドカップでは、強豪の南アフリカを破る「ブライトンの奇跡」に貢献しました。

廣瀬さん:
「できる事考えてやっていきましょう」

まずは、基本となるパス練習。

にこやかな表情で選手一人ひとりに声をかけます。

ナンバーズという攻撃側が数的有利な状況での攻防の練習では、より実戦的なアドバイスも送りました。

信大ラグビー部は2023年11月、関東予選の決勝で茨城大学に3点差で惜敗し、目標の全国大会にあと一歩届きませんでした。

三井一輝主将:
「部員一同悔しい思いをして、優勝に向けてまとまることができている」

実は、ラグビー部には監督やコーチはおらず、日々の練習メニューも学生たちが決めています。

三井一輝主将:
「チーム内でコーチの役割をいろんな人が担えるようになればいいと思う。全員がリーダーとしてチームを引っ張っていく気持ちでやっていきたい」

そこで、OBが中心となって2016年から廣瀬さんに非常勤のコーチを依頼。

以来、対面では年に一度、ほかにオンラインでも指導を受けています。

廣瀬さん:
「普段練習する環境が大変な中でも工夫しながら勝ちを求めている素晴らしいチームだと思った。自分たちがどうなりたい、どう在りたい、どんなチームを作りたいのかがすごく大事」

ラグビー部員 蕪木恵吾さん:
「毎回の練習を、試合で勝つか負けるかの最後の一球のパスという心持ちで本番のようにやるということを教わったので毎回意識していきたい」

トップレベルの指導を生かし、悲願の全国大会出場を目指します。