里帆さん自身が当時の状況を語る
記者:「改めて里帆さんの口からご自身に何があったのか、お話してしていただけますか?」
里帆さん:「私は中学2年の時から高校2年生まで保健室の先生に通告して、児童相談所に一時保護されるまで、実の父から性的虐待を受けていました。それまでは中学1年生のころから胸を触られたりですとか、太ももを触られるなど、そういったことはありましたが、そのあと実際に性交を強要されるということで、私としては拒否できない状況で、父から性交を受けていたような状態になります。
記者:「どういった思いできょう会見に?」
里帆さん:「私としては過去にあった父からされたことというのは変えられないことなので、自分の中で納得するしかないと思います。苦しいんですけど。ただ、父から性行為を受けた時、一時保護されて大学に行っていたときにやはり何度か自分の、親にも事情があったのかもしれない、そういったいろいろ納得しようと思ったんですけれども、やっぱり自分の中では納得できず、同じように性被害に遭った方、特に家庭内の性暴力は実質的に支配されているというか、親がいないと子どもは生きていけないので。そして、18歳を超えてしまうと児童相談所は保護してくれる対象ではないので、そんな中で自分で生きていかなくてはいけない。そういった自分を絶望しながらもなんとか生きる道を見つけて、その難しさを感じたので。いま家庭の中で性暴力に実際、遭っている方、過去に遭っていま苦しんでいる方、そういった方の何か力になれば、そういうふうに思って、いまこの場に立っています」