宮崎市の高校で、大学生が講師を務める「性教育」の授業が行われました。
「性」について思春期の高校生は、何を感じたのでしょうか。

世界的に性教育が遅れている日本。

「性」に関する正しい知識を身に着けてほしいと、7日、宮崎市の宮崎学園高校で高校1年生を対象にした「性教育」が行われました。

講師を務めたのは、宮崎大学医学部看護学科の学生8人です。

大学生たちは、「性とは何か」や「男女が交際する際に相手の気持ちと向き合うことの大切さ」などについて伝えました。

(宮崎大学医学部看護学科3年 宮脇由記子さん)
「恋人だろうと、夫婦であろうと、本人の意見を無視してパートナーの体や心を好き勝手にしていいわけがありません」

また、恋愛において、お互いの価値観を尊重することの必要性を学ぶ「愛の12段階」というグループワークも行われました。

「手から手へ」や「手から体へ」などの12の愛情表現をどのような順番で行うか、それぞれ考え、自分の意見を伝えます。

(グループワークで意見を出し合っている生徒)
「相手がこっちのほうがいやだとか、こっちがいいとかだったら、そっちにあわせるべきだと思うし、自分が(相手の気持ちを)勝手にわかってると思っていても、わかっていないこともあると思うから」

(全体に紹介するため発表する生徒)
「『口から胸へ』と『手から性器へ』のところを、どっちを先にするのかってところで結構話し合ったので、同じにしました」

生徒たちは「性」についてお互いの価値観と真剣に向き合いました。

(生徒)
「最初は恥ずかしいかなって思うこともあったけど、みんな意外と自分の意見をはっきり言ってくれて、いい機会だなって思いました」
「普段、性について考えることはあまりないんですけど、クラスメイトとそういう話をすることで、それぞれの価値観とか、考えの違いを再認識というか、わかることができたかなと思います」

(宮崎大学医学部看護学科3年 宮脇由記子さん)
「今回をきっかけに自分のこともだけど、お友達のこととか、大切な恋人のことをちょっとでも知ってみようと思う気持ちになってくれればいいなと思っています」

授業を受けた生徒たちは、「性」についての理解を深めていました。