群発地震の活動が続く中で、元日に石川県能登地方を襲ったような大地震が発生する可能性についてどこまで伝えるのか。地震予知連絡会の山岡耕春会長は、たとえ、大地震が起きる頻度が低くても、発生する可能性があることをあわせて伝える必要があるとの考えを示しました。
石川県の能登地方では、2020年の12月から3年以上にわたって活発な群発地震活動が続く中、今年の元日に輪島市と志賀町で最大震度7を観測するマグニチュード7.6の大地震が発生しました。
地震の研究者などで構成される地震予知連絡会は、きょうの定例会合で、群発地震が続いている中で、大地震が起きる頻度が低いとはいえ、発生するかもしれない可能性をどこまで具体的に伝えるのか、情報発信のあり方について議論し、山岡耕春会長は会合後の記者会見で次のような考えを示しました。
地震予知連絡会 山岡耕春会長
「後で『聞いていなかった』というのが、多分、地元の方にとっては一番心残りみたいな感じもすると思うので、やっぱり、わかっていることはできるだけ伝えておくと。(能登地方では)特に群発地震があったということですので、何もないところでいきなり地震が起きたわけではなくて、群発地震があって、ある程度周りの断層に影響があるということはそれなりに想定はされていて、ただ、ほとんど誰も、あれだけ大きい地震が起こるとは思っていなかったというのは事実ですから、そこをもう少し客観的に冷静になって評価をして伝えるっていうことは、何かできたかもしれないと思っております」
その上で、山岡会長は「地震学者として、大きな地震がどの程度起きやすいかという感触をあわせて伝えることが必要ではないか」と述べ、専門家が発信したい情報と住民が求める情報との溝を埋めるリスクコミュニケーションが重要との考えも示しました。
注目の記事
自分の名前も住所も思い出せない…身元不明の男女は“夫婦”か 2人とも“記憶喪失”状態 愛知・岡崎市が情報提供呼びかけ 「生まれは西三河」「長く関東で生活」と話す

クマ出没の画像、本当?嘘?見破れますか?フェイクニュースは“10年で100万倍増”騙されないコツを専門家に聞いた【AI×SNS 防災アップデート】

「本当は命を失う場所ではなかった」津波にのまれた指定避難所…震災を知らない大学生が被災地で辿る“後悔と教訓”の15年

【「公立いじめ」との声も】授業料無償化先駆けた大阪のいま…公立高校の約4割が定員割れ『私立有利・公立不利』の状況は“負のスパイラル”生む懸念【教育アドバイザー・清水章弘さん解説】

「私たち家族の楽しい思い出はすべて消え、苦しみや悲しみに変わった」娘を事故で失った小学校の元校長が訴える“命の尊さ” 修学旅行の引率中に「美果が交通事故で死んだ」と連絡が【第1話】

家族が死刑囚になったーー「殺人鬼の家族と呼ばれようとも」 残された両親と弟、過酷な現実の中で今も生き続ける









