公開か、非公開か。自民党の派閥の裏金事件を受け、開催予定の衆議院・政治倫理審査会をめぐり、自民党内の混乱で、あす予定されていた審査会の開催は見送られました。一体、何があったのでしょうか。
立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「非公開という国民に対する説明責任を果たそうとしない姿勢を自民党が示しているからには、私達も断固としっかりと戦っていかなければならないと思っています」
野党が、政治倫理審査会の公開を求め戦う姿勢を見せる中、「完全非公開」を求めてきた自民党ですが、ここにきて変化も見え始めました。
立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「テレビは頭撮りのみ。それから録音はOKということでございました」
あすとあさって開催することで、与野党が大筋で合意していた衆議院・政治倫理審査会。
ただ、野党が「公開」を求める一方、松野前官房長官ら安倍派や二階派の幹部5人が「完全非公開」を求めてきたことから与野党の溝が埋まらず、協議は難航してきました。
審査を申し出た際、西村前経産大臣は…
西村康稔 前経産大臣
「説明責任をしっかり果たしていきたいという思い」
説明責任を果たすには「公開で応じるべき」と野党が追及を強める中、安倍派の西村前経産大臣と二階派の武田元総務大臣が完全公開を容認する意向を示したということです。ただ、自民党幹部は…
自民党幹部
「5人の対応に差は付けられない」
こうした中、自民党は午後、新たな提案をおこないました。
立憲民主党 笠浩史 国対委員長代理
「テレビは頭撮りのみ。そして政倫審開催中の映像は不可。記者の出席、それから録音、これはOKと」
さらに、自民党は西村氏と武田氏が公開での審査に応じる意向を野党に伝えましたが、このおよそ1時間後に状況は一転。立憲民主党によると、西村氏が出席を断り、それを受け、武田氏も出席を拒んだということです。
このため、あす予定されていた政倫審の開催は見送られることになりました。
自民党側の混乱が浮き彫りとなる中、野党側は説明責任など追及を強める方針です。
解説は、TBS報道局政治部長・後藤俊広さんです。
日比麻音子キャスター:
あすの開催は見送られるということになりました。公開するか、非公開かということに関して、岸田総理はきのう、「説明責任を尽くす観点から、最良の方法がとられることを期待しております」などと発言し、指示を出していない、出せないという状況です。国のトップとして、なぜできないんでしょうか?
後藤政治部長:
一言で言いますと、自民党における岸田総理の指導力不足が露呈したってことだと思うんですね。どういうことかといいますと、岸田さんもずっとここにきてですね、支持率の低迷とかで、党内の求心力が弱まっています。
今回の件について、与党幹部の1人が言っていたのは、きのうの野田元総理と岸田総理のやり取りの中で流れが変わった。要するに完全公開というのが世論になってきた。それは岸田さんもわかってるんですね。
ですから、何とか完全公開でやりたいのですが、グリップが効かないんです。ここで「やりますよ」と言ったのに、「やれない」となると、指導者として、政治家としてのダメージが計り知れない。そういうリスクを恐れて、なかなかはっきりと言えないんだと思います。
ホラン千秋キャスター:
まさにリーダーシップが問われているときですよね?
後藤政治部長:
そうですね。完全公開でやると決めた時には、徹底してやるぐらいの覚悟が必要だなと思います。
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