■バレーボール・Vリーグ女子セミファイナル JTマーヴェラス vs 埼玉上尾メディックス(25日、東京大田区・片柳アリーナ)

セミファイナル第2試合はレギュラーラウンド(RR)全勝のJTが、3ー1(25ー16、23ー25、25ー20、25ー20)で同4位の埼玉上尾に勝利し、決勝進出を決めた。

第1セット、日本代表の林琴奈(24)やエース、ドルーズ・アンドレア(31)らの攻撃が炸裂し、25ー16でJTが先取する。

「第1セットは良かったが、集中力が切れてスパイクミスが増えた」と試合後に林が語ったように第2セットに入ると、埼玉上尾のエース、ロゾ・サラ(26、セルビア代表)や佐藤優花(30)に次々にスパイクを決められ逆転を許し、このセットを奪われてしまう。

第3セット、JTは序盤から5連続得点でリードするが、埼玉上尾も追い上げ拮抗した展開に。しかし、途中から入ったキャプテンの田中瑞稀(28)が流れを変える。さらに、急成長を遂げた守備の要、リベロの西崎愛菜(21)が何度も好レシーブを見せると、2枚替えで入った和田由紀子(22)の攻撃も決まり、25ー20でこのセットを奪い返す。

あと1つ取れば決勝進出が決まるJTは第4セット、ミドルのサンティアゴ・アライジャダフニ(28)が相手の攻撃を完璧シャットアウトするブロックを見せる。その後は長いラリーが続く息詰まる攻防の中、日本代表の林が攻守に渡り再三のピンチを救うと、最後はキャプテンの田中が決めて、25ー20でゲームセット。RR覇者の意地を見せたJTがセットカウント3-1で埼玉上尾を下した。

試合後、林は「今日は優勝に向けての大事な一戦だったので、全員で勝ち切ることができて良かった。でも、私たちの目標は優勝することなので、何がなんでも勝って優勝します」と優勝への強い気持ちを見せた。

キャプテンの田中は「決勝の舞台で戦えることに感謝しながら、自分達らしいハードワーク、粘り強いプレーを見せられたら」と感謝と共に意気込みを語った。

【ファイナルステージ】
3月2日(土)@高崎アリーナ
12:00~ 5位決定戦 久光スプリングス vs デンソーエアリービーズ
15:00~ 3位決定戦 埼玉上尾メディックス vs トヨタ車体クインシーズ

3月3日(日)@高崎アリーナ
14:00~ 決勝戦 JTマーヴェラス vs NECレッドロケッツ

*写真は左から林、田中、ドルーズ、目黒優佳(28)、和田