■ブレイキン ワールドマッチ2024 日本ーアメリカ(24日、マリンメッセ福岡B館)
ブレイキン史上初の国別対抗戦、ブレイキンワールドマッチは日本とアメリカが対決。120ー30で日本が勝利し、日米頂上決戦を制した。
日本からは、パリ五輪代表、Shigekix(21)や18日の全日本選手権でShigekixを下し初優勝したISSIN(18)、全日本選手権3連覇を達成したAYUMI(40)ら7名が参加、アメリカは、パリ五輪代表、Victor(29)ら7名同士による1対1のバトルに加え、パリ五輪にはない2対2や全員参加のクルーバトルなども含んだ団体戦となる。
今大会は、技術性、多様性、完成度、独創性、音楽性を5人のジャッジが判断し採点する。ブレイキン発祥の地「アメリカ」とダンス大国「日本」による頂上決戦、その第1試合は世界ランク6位のISSIN(18)と世界ランク4位、 Jeffro(29)のソロバトル。3ラウンドを戦い1-2の判定でISSINが敗れアメリカが10ポイントを先取する。
第2試合 世界ランク4位、40歳のAYUMIが同41位の Pep-C(28)を多彩な技で圧倒、2-0で日本が取り返す。第3試合は、パリ五輪にはない2対2のバトル。Shigekixと世界ランク3位のAMIのコンビで挑んだ日本は1-2で落とし、10-30とアメリカに20点差のリードを許す。
それでもここから10代のパワーが日本を救う。19歳のHIRO10(ヒロト)、15歳のRA1ON(ライオン)、16歳、沖縄の女子高生RIKOが3連勝し、40-30と日本がアメリカを逆転する。続く第7試合でも23年世界女王のAMI(25)が2-1で世界ランク13位のLogistix(20)を下し、日本が50-30とリードを広げる。
第8試合には、世界ランク1位のShigekixが登場。相手はパリ五輪代表のVictor(29)。今夏の本番を占う一戦は、Shigekixがダイナミックなパワームーブの連続からピタリとフリーズを決め相手を煽る仕草も飛び出した。世界ランク1位の底力を見せたShigekixが2-0で圧勝、パリ五輪の前哨戦を見事制し、60-30と差をつけて最後の団体戦へ臨んだ。
第9試合は日米それぞれ7人がソロや全員で踊るクルーバトル対決。コンビや7人のダンスで一糸乱れぬ息の合った所を見せ、会場を盛り上げる日本。戦いが終わると日米のチームがお互い笑顔でハイタッチ、健闘を称えあった。結果は3-2で日本が制し、勝利チームには60ポイントが加算され120-30の大差をつけて日本が優勝した。
試合後、日本チームを代表してShigekixがマイクを握り「いつも一緒に戦っている凄いメンバーと同じチームで戦えたことが凄く楽しかった」と振り返り「最後まで席について最後まで盛り上げてくれた皆さんに感謝してます。ありがとうございました」と会場のファンに感謝を述べた。さらに「何より戦う相手がいないとこんなに頑張れないので、今回日本まで来てくださったアメリカチームの皆さんにも感謝を送りたいと思います。Thank you for coming」と対戦相手への敬意も忘れなかった。
【ブレイキン】
DJがかける音楽に合わせて、即興で1対1で交互にダンスを披露し合い、技術や表現力、完成度などを競う。ジャッジによる採点競技で、今夏のパリ五輪で追加種目に選ばれた若者に人気のスポーツである。














