■バレーボール・Vリーグ女子セミファイナル NECレッドロケッツ 3ー0 トヨタ車体(25日、東京大田区・片柳アリーナ)

セミファイナル(SF)第1試合はレギュラーラウンド2位でSFから登場したNECが、同6位のトヨタ車体に3ー0(25ー15、25ー17、25ー16)で勝利し、決勝に進出した。

NECのホームタウン、大田区の開催ということもあり声援にも後押しされる中で始まったこの一戦。相手は前日の準々決勝で久光スプリングス(同3位)をフルセットの末に撃破し、勢いに乗るトヨタ車体。

2連覇を狙うNECは第1セットから日本代表主将・古賀紗理奈那(27)が爆発。サーブで狙われても崩れず、自ら拾って打ちに行くスタイルで、どんなボールでも打ち切り、得点にする姿はまさに”エース”そのもの。ショートサーブでも相手を翻弄した古賀は最後はバックアタックを決め、25ー15で最初のセットを奪った。

第2セットも勢いそのままに、25ー17で連取し決勝進出に王手をかけた。第3セットは古賀、日本代表ミドルブロッカーの山田二千華(24)、コンヨット・アチャラポーン(28)の3人で序盤から脅威の6連続得点。終盤ではNEC内定選手として帯同中の佐藤淑乃(22)が好サーブを見せる場面も。終始、NECペースの試合運びで、貫禄のストレート勝ち。決勝進出を果たし、2連覇に王手をかけた。

古賀は両チームトップタイの17得点(同率トップはNEC・アチャラポーン)。観客席には夫・西田有志も応援にかけつけた中での大活躍となった。

試合後、古賀は「勝負どころで点を取る力はついてきた。苦しい展開でも集中力が切れることなくプレーできている。ファイナルは緊張すると思うけど、体も心もしっかり集中していきたい」と決勝へ意気込みを語った。

※写真は左から古賀、小島満菜美、アチャラポーン