身元不明の遺体を自宅に放置した疑いで、富山市に住む56歳のパート従業員の女が逮捕されました。警察の調べに対し、女は「今は話すことができません」などと話しているということです。

死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、富山市上二杉のパート従業員・田畠絵里子容疑者(56)です。

田畠容疑者は、2月23日までに、自宅に身元不明の遺体を放置した疑いがもたれています。

警察によりますと、23日、富山市から委託を受けた関係機関の職員から「田畠容疑者の実母と連絡がとれない」と警察に連絡があり、事態が発覚。警察が自宅を確認したところ遺体を発見し、24日、田畠容疑者を逮捕しました。

遺体は腐敗が進んでいて、成人とみられていますが、性別や年齢はわかっていません。死後数か月以上経過しているとみられています。

警察の調べに対し田畠容疑者は「今は話すことができません」などと話しているということです。

近所の人によりますと、田畠容疑者は70代の母親と二人暮らしで、近所付き合いはほとんどなかったといいます。

近所の人:
(田畠容疑者は)こっちからあいさつしてもなかなか返答がないか、ちょっと人目を避けるようにしとられましたね。お母さんも娘さんほどではないですけど、お母さんもまあそういう雰囲気でしたね。

記者:
近所付き合いは?
近所の人:
あまり多分なかったと思います。

近所の人:
お母さんの車がずっとここ半年くらい前からかずっと停まっていたもので、何か病気でもしているのかなとは思っていたんですけど。以前はちょくちょく車出されてどこか行っていたのは見ていたものですから。
娘さん(田畠容疑者)は多分どこかに勤められていると思うんですけど。朝方、バス停までいつも行っていましたね。

警察はその後、司法解剖を行ったものの死因の特定には至らず、引き続き詳しい経緯や動機、遺体の身元を調べています。