■卓球世界選手権・女子団体 決勝トーナメント準決勝 日本 3ー0 香港(23日、韓国・釜山)
パリ五輪出場権を獲得した日本代表は、準決勝で強豪・香港を3ー0のストレートで破り、5大会連続の決勝進出を果たした。
前日のルーマニア戦で快勝し、メダルを確定させた日本はこの日、東京五輪銅メダルの香港を相手に張本美和(15、木下グループ)、早田ひな(23、日本生命)、平野美宇(23、木下グループ)の“五輪代表トリオ”で挑んだ。
トップバッターの張本が、香港のエース・杜凱琹(27)にゲームカウント0-2と崖っぷちに追い込まれたが、3ゲーム連続で奪い返し大逆転で先勝。勢いに乗った日本は2番手・早田、3番手・平野が安定した攻撃で圧倒し、3-0で勝負を決めた。
日本はここまで出場全チームで唯一、グループリーグから1試合も落とさず7戦21試合を“全勝”で勝ち上がり、決勝進出を決めた。明日24日の決勝では、71年大会以来53年ぶりの世界一をかけ、世界卓球5連覇中の王者・中国と対戦する。
第1試合の張本(世界ランク16位)は同65位で香港のエース・杜凱琹と対戦。今大会4戦目の張本は初のトップバッター。序盤からバックハンドの強打を決めるなどリードする展開が続いたが、自身のミスも重なり逆転を許して第1ゲームを落とした。第2ゲームも連続ポイントを奪われ、タイムアウトでは伊藤美誠(23)が熱心にアドバイスを送る場面も。だが先にゲームポイントを奪われると、立て直せずゲームカウント0-2で後がなくなってしまった。
第3ゲームはカウンター攻撃が決まるなどリードする展開。さらに相手の逆をついたフォアが決まるなど8-4、長いサーブで9点目を挙げると流れに乗り、11-4で1ゲーム奪い返した。第4ゲームは接戦で5-5とすると、鋭いコースへのバックハンド、素早い切り替えのフォアも炸裂し、11-6と連取し勝負は最終ゲームへ。第5ゲームは序盤で連続の強打が決まり吠える張本。6-1とリードする展開から2点奪われタイムアウト。終盤は粘る相手に落ち着いてチキータでポイントを奪うなど、重圧のかかる中で突き離し、見事逆転勝利をつかんだ。
第2試合は早田(同5位)が同51位の朱成竹(27)と対戦。第1ゲームは1-4の劣勢から7-7と同点に追いつく。お互いに譲らず9-9の接戦から、早田が先にゲームポイントを奪うが強烈カウンターを浴び、10-10のデュース。相手の変化のあるサーブに苦しみ、エッジボールの不運もあったが、最後は相手のサーブミスで14-12で先取。第2ゲームは流れをつかんだ早田の強打が次々と決まり、11-3で連取。第3ゲームはリードされる展開から、長いサーブ、鋭いコースへのフォアなどで逆転し11-7で平野につないだ。
3番手の平野(同18位)は同143位の李皓晴(31)と対戦。第1ゲームから強烈なバックハンドを決めるなど、相手を圧倒し11-5で先取。第2ゲームはサーブで崩し、相手が反応できないほどの高速スマッシュで苦しめ11-5。第3ゲームも隙を与えず、厳しいコースに攻め続けストレートで快勝を収めた。














