■J1第1節 サンフレッチェ広島ー 浦和レッズ(23日、エディオンピースウイング広島)
31年目を迎えたJ1が開幕。オープニングマッチはサンフレッチェ広島が、浦和レッズを2ー0で下し、初戦を勝利で飾った。
2年連続3位と安定した成績を残している広島。昨季湘南ベルマーレで13得点を記録した、FW大橋祐紀(27)が新加入し攻撃陣が充実。昨季4位の浦和は、かつてノルウェー代表を率いたペア・マティアス・ヘグモ新監督(64)のもと、06年以来18年ぶりの優勝を目指す。
サッカー専用競技場の新本拠地「エディオンピースウイング広島」での初の公式戦となる広島は立ち上がり、浦和に左サイドで細かくパスを回され、MF小泉佳穂(27)にシュートを許すが、GK大迫敬介(24)がナイスセーブを見せる。直後のコーナーキックからの攻撃もDF陣がクリアし得点を許さない。
前半10分を過ぎると、広島が攻撃に打って出る。ホームの大声援を背に、MF満田誠(24)がミドルを放つが、大きくゴールを外れる。遠目から積極的にシュートを打っていく広島。その直後にもダイレクトでパスをつなぎチャンスを作るなど、試合の主導権を握る。
25分過ぎには、左サイドを攻略されピンチを招くもGK大迫がゴールを死守。相手コーナーキックからのシュートも胸に収め、守護神が隙のない守備を見せる。今季、湘南から加入した大橋も33分にミドルを放つと、その1分後には、クロスを頭で合わせるなど、積極的にゴールに絡んでいく。
そして前半終了間際、広島は浦和陣内のペナルティエリア手前からMF川村拓夢(24)が左足で強烈なミドルシュートを放つ。浦和GKが弾いた所に走り込んだ大橋が詰めて、今季初ゴール。新戦力のゴールで広島が1-0と先制に成功して前半を折り返す。
後半に入っても大橋が止まらない。8分、右サイドからドリブルでペナルティエリア内に侵入し、相手DFに倒されPKを獲得する。キッカーのFWピエロス ソティリウ(31)が外し、追加点のチャンスを潰してしまう。
しかしその直後、左サイドをFW加藤陸次樹(26)が攻略し、短いクロスをゴール前に放り込むと、ここに走り込んできたのが、大橋。体ごと飛び込むようなヘディングシュートがゴールネットを揺らし、この日2点目となるゴールを決める。貴重な追加点に大勢のファンもチームメートも喜びを爆発させる。
その後、前がかりとなって攻めてくる浦和に対し、広島DF陣は素早い寄せで攻撃の芽を摘む。GK大迫もセットプレーからのシュートを体を張って防ぐ。最後まで一体感を持った守備で浦和に得点を許さなかった広島が、2ー0で勝利。新戦力、大橋の2ゴールで、J1開幕戦を勝利で飾った。














