2つの世界記録を持つ海上保安官が3つめの記録に挑戦しました。その挑戦とは…「24時間で何回懸垂ができるか」。テレビ山口ではその挑戦に密着しました。
徳山海上保安部に所属する安達健太さん(36)。


これまでに「最多の連続順手懸垂回数」651回。
「両手を離さないバーぶら下がり最長時間」1時間20分41秒の2つのギネス世界記録を樹立している、常人離れした体力の持ち主なんです。

22日、3つ目のギネス世界記録を狙って挑戦をスタートさせます。

その前哨戦として、去年11月、家族が見守る中、連続懸垂で日本記録の1051回を達成しました。
これで「バーにぶら下がり続けた日本最長タイム」3時間47分12秒、「連続懸垂(耐久)」1051回と2つの日本記録保持者にもなりました。
安達健太さん
「自分が決めたことなので、あきらめずに最後までやりきろうという思い。応援してくれる家族の目の前で目標にいくまえに落ちるのは違うな、と。支え合って記録を伸ばせた」
家族の支えあればこその記録です。
安達さんは徳山海上保安部の潜水指定船、巡視艇「なつづき」に勤務しています。
「なつづき」の主任航海士として、海難救助のスペシャリスト「潜水士」として、日夜、海の安全を守っています。
仲間から見た安達さんは・・・

高岩隆率船長
「第1印象は主任航海士としてもそうですし、潜水士、なかでも潜水班長してるんですけども、とても若手の指導に対してすごく熱心にしてる方ですね。潜水研修に行くにあたって、どのようなところをトレーニングしなきゃいけないかとかそういう細かいところの指導も熱心にしているので、私も尊敬している」

同僚・葉柳景也さん
「私が新人の頃から先輩としていろいろ教えて頂いてたんですけども、仕事面だけじゃなくてですね、筋トレのことであったり、家族関係とか人間性のところも尊敬できるところが多い先輩となっています」

同僚・木谷隆二さん
「努力する人間だと思っています。空いた時間があれば、自分を高めるためのトレーニングに使っていますし、本当に努力することがスゴイ人だなと思います」
海上保安庁の潜水士の活躍を描いた「海猿」に憧れ、海上保安官そして潜水士となった安達さん。
海上保安官になりたての頃は懸垂わずか12回。
悔しさに打ち勝つために、日々努力を続けたそうです。

来月で潜水士を引退する予定です。
3つ目のギネス世界記録目指し練習を重ねた手はボロボロ。
目指す記録は「24時間で何回懸垂が出来るか?」

ギネス世界記録は年々塗り替えられ、現在はオーストラリアで樹立された8600回!
この記録を超えることはできるのでしょうか!
海猿に憧れ、海上保安官となった安達さん。
新人の頃はわずか12回しか懸垂ができませんでした。
そんな安達さんが世界記録に挑戦します。
そして迎えた挑戦の日。
挑戦直前、子どもたちと妻がミサンガを用意してくれました。
このサプライズに、安達さんも記録達成への気持ちを高めます。
そして・・・22日午後6時43分、挑戦がスタートしました。