11年前、北海道で9人が犠牲となった暴風雪を教訓に、22日、北見市で、雪による車の立往生を想定した救助訓練が行われました。

 2013年3月の暴風雪では、道東の中標津町で、車内に閉じ込められた親子4人が死亡するなど、道内で9人が犠牲になりました。
 この暴風雪を教訓に、警察と北海道開発局などが行った、22日の救助訓練。
 車が立往生し、付近に助けを求めに外へ出た同乗者も行方が分からなくなったという想定で行われました。

 除雪中に立往生している車を見つけ、道路管理者が車両を移動。
 110番通報を受け、現場にやってきた警察を除雪車が先導します。
 その後、警察が車内に閉じ込められている人と雪に埋まっている人、それぞれを救助する手順を確認しました。

道警北見方面本部 野村憲成警備課長
「車には平素からスコップなどを積んでおく。実際そういった場面に出くわしたときは、まず車から出ず110番をすることを心がけていただければ」

 警察は、車が立往生した場合、車内で一酸化炭素中毒になるおそれがあるため、換気やマフラー部分の除雪をするよう呼びかけています。