タイガース前田健太(35)が日本時間22日、米フロリダ州でキャンプ8日目を迎えた。この日はライブBP(実戦形式の登板)を行い、計4人の打者に20球を投じた。練習を終えた前田は「全球種しっかりいい感覚で投げることができたと思う」と振り返った。

新天地で初となるライブBPではJ.バイエズ(31)に安打性の当たりを1本打たれたが、続く若手のホープとして期待されるS.トーケルソン(24)やR.グリーン(23)ら3人をカットボールやスライダーを武器に次々に空振りや見逃し三振にとるなど好アピール。

投球内容について前田は「まだ1回目なんで、そこまでたくさん多くのこと求めてはないが、しっかり投げられたっていう部分では良かったかなと思う。体も問題ないのでよかった」と話し「僕自身も調整が早いタイプではないので、ゆっくりここから仕上げていきたい。方向性とか投げながら状態を上げていければいい」と自身のコンディションについても語った。

さらにマウンドに上がる前の心境を聞かれると「緊張もしないしプレッシャーも感じない。方向性とか、投げながら状態を上げていければいいかなと思う」とメジャー9年目の落ち着きも感じさせた。

A.J.ヒンチ監督(49)は「毎朝のミーティングに彼(前田)の名前を入れて、少しでも彼を面白くして、彼の素晴らしい人柄を皆に感じられるようにしようと思っている」と今シーズンから加入した前田を歓迎。一方、前田も「みんなすごくコミュニケーションを取ってくれる。すごく楽しくというか、うまく溶け込めている」と早くもチームに馴染んでいる様子を見せた。

前田は3日後の日本時間25日にもライブBPでの登板を予定している。