■卓球世界選手権・女子団体 決勝トーナメント準々決勝 日本 3ー0 ルーマニア(22日、韓国・釜山)

パリ五輪の出場権を獲得した日本代表は、準々決勝でルーマニアを3ー0で下し、世界卓球5大会連続のメダルが確定した。

この日はヨーロッパの難敵ルーマニアを相手に伊藤美誠(23、スターツ)、早田ひな(23、日本生命)、平野美宇(23、木下グループ)の同学年“黄金世代”の3人で挑み、苦しむゲームもあったが見事ストレート勝利を飾った。

グループリーグから1試合も落とさず“全勝”で準決勝進出を決めた日本は、71年大会以来、53年ぶりの世界一まであと2勝とした。明日23日の準決勝では香港(同5位)と対戦する。

試合後、フルゲームの激闘を制した伊藤は「2ゲーム以降は最後までとにかく身体を動かして思い切って頑張ろうと思いました」と振り返り、逆転勝利に「笑顔がいっぱい飛び出た」と喜びをかみしめた。また「あのすごい声量が本当にあって(笑)。何ていうのかな会場中に鳴り響くような」と、ベンチで応援していた張本美和(15)と木原美悠(19)の“10代コンビ”にも後押しされたという。

さらに次の準決勝に向けて「まずは一つの目標のメダルというところまでは行ったんですけど、最大の目標はみんなで金メダルを取ることだと思うので、(明日の)香港の選手たちにもしっかり圧倒できるように」と意気込んだ。

エース早田は「香港は今日も激戦を乗り越えて勢いをつけてきてると思うんで、その勢いに負けずにしっかり技術もそうですし、メンタルだったりもう声の部分で圧倒していきたい」と力強く答えた。

調子が上がってきているという平野は「明日の香港は(準々決勝の)台湾戦ですごく激闘を制した相手なので、決勝に進めるようにみんなで一丸となって頑張っていきたい」と次戦を見据えた。