連日、ダムの貯水率の低下が続き、本島内のダムの一部では、底が見えるような状況となっています。こうしたなか沖縄気象台は21日、来月3月から5月にかけての降水量の見通しを発表しました。
與那嶺キャスター
「本島北部東村にあります県内最大のダム、福地ダムです。木々の緑と露出した地肌の白のコントラストが、貯まっている水の少なさをはっきりと示しています」

RBCがきょう撮影した本島北部・東村の福地ダム。地層の重なりがはっきりと見えるほどダムの水位が下がっていることが分かります。
さらにー
與那嶺キャスター
「福地ダムの海岸側に近い場所です。水が減ってダムの底が見えてしまっているような状況です」
北部ダム統合管理事務所によりますと、2月21日午後2時の福地ダムの水位は満水時に比べ、15メートルあまり低くなっているということです。
国や県が管理する本島内11のダムの貯水率は21日時点で46.5%で、平年に比べ29.7ポイント低くなっています。

こうしたなか、沖縄気象台は会見を開き、来月3月から5月にかけての降水量の見通しを発表しました。
沖縄気象台予報課 玉城和男技術専門官
「向こう3か月の降水量は前線や湿った空気の影響を受けやすいため、平年並みか多い予想となっています」
沖縄気象台は向こう3か月の降水量について「平年並みか多い」としつつ、「実際どの程度雨が降るか予報は難しい」との見解を示しました。

一方、県企業局は、来週にも過去10年で最低だった貯水率を下回る見通しだとして、引き続き節水を強く呼びかけています。