■卓球世界選手権・男子団体 決勝トーナメント2回戦 日本 3ー0 オーストリア(21日、韓国・釜山)
パリ五輪切符をかけた決勝トーナメント2回戦で、日本男子代表がオーストリアを3ー0で破り、女子代表に続きパリ五輪の出場権を獲得した。
第1試合に出場したエースの張本智和(20)は第1ゲームを落としてしまうが、落ち着いて立て直し、ゲームカウント3-1で逆転勝利。エースとして試合の流れをつかんだ。
試合後、張本は「はじめ相手に先制されてしまって、少し動揺してしまったんですけど、サービス、レシーブなどしっかり組み立てれば、勝てる自信があったので」と試合を振り返った。
出場全40チーム中、上位8チーム(ベスト8入り)が五輪切符を手にする今回の世界卓球。この日は張本に続き、篠塚大登(20)、松島輝空(16)が大一番で勝利し、日本の五輪出場が決まった。
さらにこの試合からインフルエンザにより離脱していた五輪代表メンバーの戸上隼輔(22)がベンチに復帰。張本は「やっと戻ってきて嬉しい。プレーはまだ出来ないかもしれませんが、ベンチで水を配ってくれたり、声を出して応援してくれるだけで心強い。今日やっと全員がそろって勝てた」と復帰を喜んだ。
明日22日の準々決勝はメダル獲得をかけ早くも王者・中国と対戦。張本は「勝ち上がればいずれは当たる相手。メダルを取って負けても悔しいですし、決勝で負けても悔しい。当たるラウンドに関係なく、負けてメダル取れないと思うのではなく、中国にはいずれ勝たなくてはならない。みんながそれぞれの気持ちから出し切れば、(勝利の)可能性は高まる」と次の大きな目標に向けて意気込んだ。
張本は22年の成都大会(団体戦)で、中国の世界ランク1位(当時)の樊振東、同11位の王楚欽を撃破。「もちろん同じような活躍ができたら嬉しいですけど、簡単にいくとは思ってないですし、あの後2年間負けの方が多いので、またゼロから向かっていくんだという気持ちで」と五輪出場決定から早くも切り替え、勝負の中国戦に挑む。














