■卓球世界選手権・男子団体 決勝トーナメント2回戦 日本 3ー0 オーストリア(21日、韓国・釜山)
パリ五輪出場権をかけた決勝トーナメント2回戦が行われ、日本代表がオーストリアを3ー0で破り、女子代表に続きパリ五輪の出場権を獲得した。
出場全40チーム中、上位8チーム(ベスト8入り)が五輪切符を手にする今回の世界卓球。チーム世界ランク3位の日本は、オーストリア(同10位)との大一番に挑み、張本智和(20)、篠塚大登(20)、松島輝空(16)の3人でストレート勝利。見事五輪出場を決め、準々決勝はメダル獲得をかけ王者・中国と対戦する。
第1試合は世界ランク9位のエース・張本。同69位のレベンコと対戦し、立ち上がりは相手の威力のある強打に苦しみ、1-6とリードを許すと、リズムをつかめず8-11で第1ゲームを落としてしまった。第2ゲームは落ち着いて11-7で奪い返し、流れを引き寄せたい張本は、第3ゲームは台上での早い攻撃でポイントを奪うなどリードする展開。激しいラリー戦を制すると、ロングサーブを決めるなど勢いに乗り、11-7で勝利に王手。第4ゲームは強打で積極的に攻撃を仕掛け、一時4-4の同点に追いつかれるが、要所で力強いバンクハンドが決まるなど7-4で引き離す。粘る相手に回転をかけたチキータ(攻撃的なレシーブ)や強烈なフォアで攻め、ゲームカウント3-1でエースの役割を果たした。
第2試合の篠塚(世界ランク73位)は世界卓球に21度出場している45歳のガルドシュ(同105位)と対戦。序盤から積極的な攻撃で第1ゲームを11-4で奪うと、第2ゲームは相手の多彩なサーブに苦しむなど5-9とリードを許してしまう。粘って1点差に追いついたが、9-11で奪われた。第3ゲームはリズムをつかみかけた相手に、中盤5-5からストレートへの強烈なフォアを決めるなど突き離して11-6。第4ゲームはラリーで粘る相手にエッジボールなどのアンラッキーも重なりリードを許す。だが攻撃の姿勢を緩めず、ラリーでポイントを奪うなど9-9に追いつく。ここでバックハンドの強打が決まり冷静な篠塚が吠えマッチポイント。最後は相手のボールが台を越え、日本の勝利に王手をかけた。
パリ五輪切符まであと1勝。第3試合は16歳の松下(世界ランク33位)がハベソーンと対戦。序盤から左右に揺さぶる攻撃でリズムをつかみ、第1ゲームを11-4であっという間に奪うと、第2ゲームはテンポの早い攻撃で11-3と連取。重圧のかかる中、第3ゲームも落ち着いてプレー。2点ビハインドの場面もあったが流れを譲らずに終盤は圧倒し、ゲームポイント3-0のストレートで日本を勝利に導いた。
この日、女子日本代表も2回戦でクロアチアを3-0のストレートで下し、パリ五輪の出場権を手にした。














